初卵白に卵スープは要注意!その理由とアレルギー症状で病院に行った話

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まずはすでに以下のような症状が出ている場合、心配であればかかりつけの小児科などに相談しましょう!

はじめに現れやすいアレルギー症状
  • じんましん
  • かゆみ
  • くちびるやまぶたの腫れ
  • 吐き気
  • おう吐
  • 腹痛

 

 


 

先日、はじめて子供に卵白をあげたところアレルギー症状がでました。

幸い軽いアレルギー症状で済みましたが、そうではなかった時のことを考えると背筋がヒヤッとします…。

 

今回は子供のアレルギー症状の原因となった卵スープについてなど以下の内容をまとめました。

この記事の内容
  • 卵スープが要注意な理由
  • 調理別アレルゲンの強さ
  • 病院へ連絡した時に「伝えたこと」や「聞かれたこと」
  • アレルギーの現れ方

 

 

 

はじめての卵白に卵スープは要注意!

先日、はじめて子供に卵白をあげました。

もぐもぐ期からカミカミ期に移行して、卵黄も1個食べることができたのでそろそろいいころかな~と思い、全卵の1/3を卵スープにしてあげてみました。

結果は冒頭でも書いたようにアレルギー症状が現れました。

食べはじめてから5~10分程度で口の周りがかぶれたようになり、さらに10分ほどしてから鼻の上やまぶたが腫れたので、急いで病院へ連絡しました。

 

病院で教えてもらってはじめてわかったことですが、卵スープはアレルギー症状が出やすい調理方法のようです。

調理別のアレルゲン性の強さがこちら。

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※この図は以下のサイトを参考にして作成しています。

www.ikidsclinic.com

 

アレルゲンはアレルギーを起こしやすい物質のことです。

つまり、「アレルゲン性が強い=アレルギーを起こしやすい」ということになります。

卵スープがマヨネーズと一緒というに驚き…!

 

「生や半熟にならないようにしっかり煮たのにどうして?」と思っていたら、どうやらアレルゲンの種類というか特徴の問題のようでした。 

鶏卵には様々なたんぱく質が含まれますが、主なアレルゲンを2つあげます。

 

①オボアルブミン

加熱すると凝固してタンパク質が変性するのでアレルゲン性が低下するのが特徴です。

消化酵素に対して不安定なので、比較的消化されやすいのですが卵白に含まれるタンパク質の54%を占めており含有率が高めです。。

 

②オボムコイド

加熱しても凝固せず水に溶けやすい性質なので、卵そのものを食べなくてもかき玉汁のスープの中に存在するなどとてもシブトイやつです。

また、消化酵素に対しても安定なので、強いアレルゲン性を持ちます。強いです。

 

そして、こちらにも。

 鶏卵アレルゲンの大部分は卵白に含まれるタンパク成分で、卵黄よりも卵白の方がアレルギーが強く出ます。卵のアレルゲンは加熱によって大きく変化します。温度が高いほど、高温時間が長いほど、アレルギーは起きにくくなります。
 アレルギーを起こす力の強いオボムコイドというタンパクは、水に溶けやすい性質があります。そのために、溶き玉汁の固まりを避けてスープだけ飲むことは、アレルギーを起こす可能性が高いと言えます。

 

卵スープを作ったとき、「卵はしっかり固まってるから大丈夫!」と思っていても、水に溶けやすいアレルゲンであるオボムコイドというたんぱく質がしつこく残っているようです。

 

病院でも「卵スープはアレルギー症状が出やすい調理方法の一つなので、固ゆで卵の白身とかなら大丈夫かもしれませんね。」と言われました。

看護師さんに教えてもらったアレルギー症状が出にくい卵白の調理方法は「ゆで卵」でした。それも「20分以上カラカラとしっかり茹でたゆで卵」です。

やはり、長い時間高温で調理するのが一番ということでした。

 

卵スープはゆで卵と比べるとそれほど手間をかけずに作れますが、アレルギー症状が出やすい調理法でもあるので、子供にはじめて卵白を食べさせる場合はゆで卵などの長時間しっかり加熱した調理法を用いたメニューの方が安心です。

 

 

 

病院へ連絡した時に『伝えたこと』や『聞かれたこと』

子供が卵スープを食べ終わった頃、口の周りが赤くなりはじめました。

口の周りの赤みはかぶれの可能性があるため少し様子を見ていましたが、まぶたの腫れなどのアレルギー症状が現れた時点で急いで病院へ連絡しました。

そして、取り急ぎ次の内容を伝えました。

病院へ伝えたこと
  • 子供に卵白をはじめて食べさせたところアレルギー症状が出たこと
  • アレルギー症状に内容(口の周りのかぶれ、鼻の上やまぶたの腫れなど)
  • すぐに病院に行った方がいいか、様子を見た方がいいか

 

この内容を伝えたところ、次の内容を確認されました。

病院から聞かれたこと
  • 何時ごろ食べさせたか
  • どんな調理法で食べさせたか
  • どれくらいの量の卵白を食べさせたか
  • 胸やお腹など体にも症状が出ていないか
  • 咳やおう吐などの症状は出ていないか

 

そして、1時間後に診察が受けられるように予約を入れてくれました。

 

それから、以下の内容も合わせて伝えられました。

病院から伝えられたこと
  • 撮れそうであれば症状が出た部位の写真を撮ってください
  • 些細なことでも、気になる症状が出たら何度でも連絡してください
  • 心配になったら、予約時間関係なく来院してください
  • 症状が急変したら救急車を呼んでもかまわないです

 

症状が出た部位の写真は発疹、かぶれ、腫れの違いなど、素人目では判断できない部分もあるので、そういった写真があると診断の際に役立つということでした。

また、なにか新しい症状が出た場合は気にせずに何度でも連絡してくださいと言われました。

恐くなったらすぐに救急車を呼んでもいいし、「この症状はどうなんだろう…。」と迷ったときは病院に連絡してもらえれば答えてくれるということでした。

 

私が今回お世話になった小児科はアレルギー科でもあるので、非常に安心して受診することができました。

幸いなことに病院へ連絡して以降、子供のアレルギー症状は落ち着いていったので、予約してもらった時間に診察に行きました。

診察の結果は「はじめての卵白に卵スープは要注意!」でも書いたように、アレルギー症状が出やすい卵スープだったからということで、念のためにかゆみ止め(シロップ)の薬をもらい、安心して帰ることができました。

 

うちの子供は幸いなことに軽いかゆみ程度の症状で済みましたが、ひどい場合は顔や体を掻きむしる程のかゆみが出たり、呼吸困難になることもあるようです。

akasugu.fcart.jp

 

病院の先生にも言われましたが、アレルギー症状は一度落ち着いても、再度症状が現れることが少なくないようです。

少しでも心配であればかかりつけの病院などに相談できると安心です。

 

即時型のアレルギー症状の現れ方

アレルギー症状にはアレルゲンを摂取してからすぐに症状が現れる「即時型」と症状が現れるまでに数時間から数日かかる「遅発型」や「遅延型」があります。

今回はアレルゲンを摂取してからすぐに症状が現れる「即時型」について、アレルギー症状の現れ方をまとめました。

※あくまでも参考程度にご覧ください。

 

冒頭にも記載しましたが、即時型のアレルギー症状ではじめに現れやすいものは以下の症状です。

はじめに現れやすいアレルギー症状
  • じんましん
  • かゆみ
  • くちびるやまぶたの腫れ
  • 吐き気
  • おう吐
  • 腹痛

 

また、アレルギー症状は次のような現れ方をするようです。右へ行くほど強い症状となります。

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※「はじめに現れやすいアレルギー症状」と「アレルギー症状の現れ方」は以下のサイトを参考にしています。

www.meiji.co.jp

アレルギー疾患の 児童生徒対応マニュアル - 横浜市

 

まとめ

今回、はじめて卵白を食べさせるのに卵スープを作り、加熱も充分にしたつもりでいましたが、水に溶けやすいアレルゲンによってアレルギー症状が出てしまいました。

やっぱりはじめての卵白は、ゆで卵などの長時間高温でしっかりと加熱調理したものが安心ですね。

もしもの時のことを思うと、もっとしっかり調べておけば良かったと反省しました…。

 

また、アレルギー症状が出た場合は個人で判断しないのが大事!

「こんなことで連絡していいの?」とは思わず、心配になったらすぐかかりつけの小児科などに連絡してみましょう。

 

アレルギー症状は軽ければ少し痒がる程度ですみますが、重い症状であれば最悪命に関わるのがこわいところ…。

とくに、まだ言葉で意思表示ができない赤ちゃんでは、のどの腫れや体のだるさなどの目に見えない症状に気づくことができない場合もあります。

もしもの時のためにも、アレルギー症状が出やすい食品は平日の昼間など、病院がやっている日に試すのが安心です。

 

この記事が何かの参考になれば幸いです。

それでは!